引っ越しの時期はある程度決まったが、いつから賃貸探し始めていけば良いのか悩んでいる方はいるのではないでしょうか。
実際に賃貸探しを早くしすぎるのも遅ぎても良くはありません。
●賃貸探しを早くしすぎる場合
3か月前から賃貸探し・内見をしいざ契約となった場合、無駄な家賃を支払うことになります。
例えば、2022年3月に引っ越しを考えているが、2021年12月に良い物件があり内見をしいざ契約となった場合、家賃発生日は2022年1月となります。つまり1月・2月の家賃を事前に支払う必要がでてきます。3月に調整ができないのかという声もあるかと思いますが、大家も家賃が入ってこないと収入がありませんので2か月の無駄な家賃を支払う必要があります。
もちろん賃貸探しのみを早くからし、自分が住みたい地域の家賃を相場を把握することは全然ありです。
●賃貸探しを遅くしすぎる場合
1週間前から賃貸探し・内見をしいざ契約となった場合、即日に賃貸を借りることはできません。
例えば、2022年3月20日に引っ越しを考えているが、2022年3月13日に良い物件があり内見をしいざ契約となった場合、『申込・審査・初期費用の支払い・契約・入居』となります。
1週間での期間で終わることは無く、希望する引っ越し日に引っ越しはできません。
では、いつから賃貸探しを始めれば良いかというと、遅くても1か月前から準備をしましょう。
内見をして希望する物件があり、申込をした場合、申込~契約、入居までおおよそ2週間となります。
賃貸探しから賃貸を借りるまで、どういう手順、期間が掛かるのか紹介します。
引っ越し1か月前:①解約通知書の提出②賃貸探し
引っ越し3週間前:③内見
引っ越し2週間前:④申込⑤審査
引っ越し1週間前:⑥初期費用の支払い⑦契約手続き
引っ越し希望日:⑧入居

それではどうぞ!!
引っ越し1か月前:①解約通知書の提出②賃貸探し

引っ越し1か月前には解約通知書の提出、賃貸を探しましょう。
解約通知書の提出
現在賃貸を借りている方は解約通知書を『大家、管理会社、不動産屋』に提出しないと契約の解除ができず家賃を支払い続けないといけません。
基本的には1か月前に提出することになっていますが、ご自身の持っている契約書の内容を確認してみましょう。2週間前、2か月前となっている場合もあります。
※現在、実家に住んでいる方は関係ありませんので参考程度にしてください。
賃貸探し
①賃貸探しの基本はまずはご自身の希望する条件を決めましょう。:(1~2日)
- 最寄り駅・住みたい地域を選ぶ ⇒通勤・通学で乗換が少ない最寄り駅を選ぶ
- 初期費用の支払える金額 ⇒初期費用は家賃の5~6月が相場
- 毎月の家賃 ⇒手取りの3割程度に設定
- 希望する詳細条件(設備等) ⇒自分が欲しい設備を決める
詳細は下記記事に書いてありますので、もっと詳しく知りたい方は見てみてください。
●最寄り駅・住みたい地域を選ぶ
○○に住むのが夢!という方以外は、通勤・通学時に電車の乗換が『無し・1回』の最寄り駅を選びましょう。
乗換はかなりのストレスとなります。朝から乗換を2回、3回しイライラして仕事や勉強をするよりも多少駅から家が遠くなっても乗換が少ない最寄り駅を選びましょう。
●初期費用の支払える金額
初期費用は家賃の5~6か月と言われています。
内訳は、敷金(1か月)・礼金 (1か月) ・仲介手数料 (1か月) ・当月の家賃(日割り計算)・翌月の家賃(1か月)・保証会社(0.5~1か月)・その他5万円ほど
例えば、家賃7万円の場所に住むなら、初期費用40万円以上+家具・家電・引っ越し費用となります。
初期費用を抑えるポイントは、礼金と仲介手数料が無い賃貸を選ぶことです。
敷金が退去の際にお金が戻ってきますが、礼金・仲介手数料は一度支払ったら戻ってきません。初期費用を抑える場合は礼金・仲介手数料が無い物件を選びましょう。
●毎月の家賃
家賃は手取りの3割程度言われております。
家賃を高くしすぎると、光熱費、携帯代、通信費、食費等を圧迫し生活が苦しなります。契約してしまったら、家賃を節約しようがなく、他の費用を節約するしかありませんので毎月の家賃は慎重に金額設定しましょう。
●希望する詳細な設備
どんな間取りに住むのか、どんな設備が欲しいのか、周辺環境はどうであってほしいか決めましょう。
例えば、防音に重視したいのであれば、
『鉄筋作りの建物』、『周辺環境としては警察署、消防署、大きな病院、線路、車通りの多い道路、学校等があると結構な音がある為避ける』、、、等の詳細条件を決めましょう。
②賃貸サイトを使って賃貸を探しましょう (3~14日)
賃貸サイトで①の条件で物件を絞り、自分の気になる賃貸を数候補選んでおき比較検討しましょう。
引っ越し3週間前:内見

①内見の申込
自分のお気に入りの物件があったら、賃貸サイト経由で内見の申込をしましょう。
②内見する時間帯
内見する時間帯は土日の日中帯をオススメします。
部屋の防音性(隣の部屋の生活音等)を確かめる為、住居者が多い土日の昼間で申込ましょう。
③内見当日の持ち物
内見当日の持ち物は、スマホ(ライト、カメラ)、メジャー、筆記用具、間取り図(不動産から貰う)は持参しましょう。
必須ではないですが、当日に申込をするとなると、身分証明書、印鑑、銀行口座、源泉徴収書を持っていると良いです。
④内見当日の時間
内見当日は基本的には不動産屋へ行ってからの内見となります。内見自体は10分程度ですが、他にも物件紹介等があり1時間程度掛かります。
また、内見をして申込をするとなると書類の記入等もあるのでプラス30分程度掛かります。
⑤内見時のチェックリスト
内見当日は下記の内容をチェックしましょう。
チェックリストのPDFを添付しますので良かったら使用してください。
内容 | 理由 | チェック項目 |
居住スペース編 | ||
部屋の大きさ | 部屋のレイアウトを決めるのに必要 | 大きさ: 高さ cm 横 cm |
ベッドの位置 | シングルベッド:横97cm 縦195cm セミダブルベッド:横120cm 縦195cm ※折り畳みベッドや布団を使う方はあまり気にしなくてもよいです。 | どこに置くのか間取り図に記入 |
コンセントの位置・テレビ配線の確認 | レイアウトの為確認 | どこに何個くらいあるのか間取り図に記入 |
カーテンの大きさ | カーテン購入に必要 | 大きさ: 高さ cm 横 cm |
照明器具はついているのか | 照明器具が付いていない物件が多い | 有 ・ 無 |
エアコンの製造年の確認 | 古いと電気代が高くなる | 製造 年(エアコン側面、下部のラベルに記入) |
防音性を確かめる | 壁を叩き軽い音なら防音性低い、重い詰まっている音なら防音性高い 部屋の中で声が反響していれば気密性が高く防音性高い | 壁の音: |
クローゼットの大きさ | 収納がどれくらいできるのか | 大きさ: 高さ cm 横 cm 縦 cm |
キッチン編 | ||
キッチンの水栓はレバータイプか | 回すタイプだと調理中に水を使うのが面倒です。 | レバータイプ or 回すタイプ |
コンロのタイプ | 1口コンロ、2口コンロ、IHどのタイプなのか | 1口コンロ 2口コンロ IH |
キッチン台の大きさ | まな板、水切りカゴを置くスペースがあるのか | 大きさ:横 cm ×縦 cm |
冷蔵庫の設置スペース | 冷蔵庫購入に必要 | 大きさ: 高さ cm ×横 cm ×縦 cm |
シンク下の収納スペース | 調理器具、食材(醤油、砂糖等)を置けるのか | 置ける ・ 置けない |
食器棚はあるのか | どれくらいの食器が置けるのか、イス無で届くのか | 手に届きやすいところにあるのか ・ 届きにくい |
玄関編 | ||
隣と扉が近くないか | 防音性(壁の厚み) | |
シューズボックス | 今持っている靴が入るのか、ヒールの高さ等 | 高さ cm |
玄関の扉は90°開くか | 引っ越しの際に扉が90°開かずに家具が入らないということも | 90°まで開く ・ 開かない |
お風呂編 | ||
お風呂にシャンプー置き場はあるのか | 無かった場合、置き場を準備しないといけない | 有 ・ 無 |
浴槽の大きさ | 浴槽に浸かる方はゆったり入れるのか確認 | 広い ・ 狭い |
トイレ編 | ||
トイレの大きさ | 便座に座ってみて扉の距離間はどうか | 近い ・ ゆったり |
トイレに掃除用品はおけるのか | トイレ内に棚はあるのか | 有 ・ 無 |
ベランダ編・周辺環境 | ||
ベランダに物干し竿をつけられるのか | 物干し竿が取付できるか | できる ・ できない |
ベランダに避難はしごがあるのか | 半年に1回、消防設備点検ではしごの点検ではしごの点検があります。窓をベッドで塞ぐ場合、点検前にベッドを動かすか、ベッドを跨られます。 | 有 ・ 無 |
近くに焼き肉屋、中華料理屋等があるか | 煙が多く出てる飲食店があると外に洗濯物が干せない。 また、Gが出現しやすくなる | 有 ・ 無 |
幹線道路、線路が近くの場合 | 窓を開けて排ガスや音を確認。 | 生活に支障 有 無 |
日当たりの確認 | 日中帯の日当たりは問題ないのか | |
その他 | ||
洗濯機の設置スペース | 冷蔵庫購入に必要 | 大きさ: 高さ cm 横 cm 縦 cm |
部屋の臭い | 臭いかどうか、部屋の臭いはなかなか取れません。 | 臭い 有 ・ 無 |
窓周辺にカビは無いか | 湿気、結露が多い物件だとカビが発生します。 | 有 ・ 無 |
下記記事で内見の概要・実際にどこをどう見て良いのか写真を使って説明していますので良かったら見てみてください。
引っ越し2週間前:申込・審査

- 申込(1日)
内見でこの物件に住みたいと思ったら、当日に申し込みをしましょう。
申込はなるべく早くやった方が良いです。理由は申込は早い物勝ちの為、他の人に物件を取られてしまう可能性があるからです。
引っ越しが忙しい1~3月時期だと、内見から不動産屋に戻ってみて申込をしようとしただけど、少し前に申込があり申込ができないことは多々あります。その際は賃貸探し、内見をまたしないといけず時間が掛かってしまいます。
内見当日に申込ができるよう『身分証明書、源泉徴収書(又は給料明細書(三か月))、印鑑、銀行口座』は持参しましょう。
また、申込書に保証人の記載欄がありますので両親を記載する場合は事前に話しておいた方が良いです。生年月日や電話番号は把握しておきましょう。
- 審査(3日~1週間)
審査は、大家・管理会社が『この人に家を貸しても大丈夫なのか』を審査することです。
どんな内容を審査しているかというと、家賃を支払えるだけの収入はあるのか、トラブルを起こし易い人なのかどうかの確認です。
審査が通りずらい人の特徴は、下記の通りです。
- 家賃に対して収入が低かったり
- 過去に家賃を滞納している
- 過去に住民同士トラブルを起こした人
- クレジットカードで返済を滞納している
- 消費者金融からお金を借りている
審査に落ちてしまった場合、再度物件を探しとなる為、上記に当てはまる方は何件か候補の物件を決めておきましょう。
学生の場合、保証人の方が上記に該当していないかになります。
引っ越し1週間前:初期費用の支払い・契約手続き

●初期費用の支払い
無事に審査が通ったら初期費用の支払いとなります。初期費用の金額は、申込の際に見積が提出されています。
初期費用の支払い期限は、審査経過の連絡から5日以内での支払いが多いです。結構すぐの支払いとなる為お金の準備をしておきましょう。
支払い方法はクレジットカード、銀行振込がほとんどです。選べる場合、クレジットカード払いにすれば多くポイントが貯まりますのでクレジットカードを選びましょう。
●契約手続き当日
- 当日の持ち物
- 印鑑(銀行印、認印(100均のものでも大丈夫))
- 住民票(3か月以内、マイナンバーカードの記載無)
- 身分証明書(1点で良い:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート
2点必要:健康保険証、学生証、等) - 家賃引き落としの銀行口座(+上記の銀行口座の印鑑)
- 連帯保証人の収入証明書、住民票等(保証会社を使用しない場合)
当日の持ち物はだいたい下記の通りですが、不動産屋から事前に必要書類を持ってくるように指示がありますので指示通りの書類を持参しましょう。
初期費用の支払いが済んだら、不動産屋に行って重要事項説明書・契約書・保険等の手続きとなります。
重要事項説明書とは、不動産屋から『貸主は誰々で、設備はこれで、契約時期はこの日で、家賃はいくらで、、、、等ですが、契約してもよいですが?』といった内容の書類です。これを確認したら、次に契約していきます。
契約書とは、実際に賃貸を借りる手続きをします。内容としては、重要事項説明書と変わらないですが、マンション等での注意事項、禁止事項、退去する際の解約通知書の提出時期等を確認をします。また、トラブルの多い退去時の清掃費は大家側が支払うのかあなたが支払うが書いてありますのでしっかり読みわからないところは質問しましょう。
ここで重要なのが事前に重要事項説明書、契約書をPDFで貰い不動産屋に行く前に確認してみましょう。
重要事項説明書、契約書を不動産屋へ行ってから確認となるとめっちゃ時間が掛かってします。事前に内容を確認しネットである程度知識を身にみけて行った方がよいです。
契約書等の大量に名前・印鑑をし、大家・管理会社に提出し、約2~3日で確認されますので不備がなければ無事に契約となります。
引っ越し希望日:入居
契約が完了すればあとは部屋の鍵を不動産屋から受け取り、受取書にサインをして全て完了となります。これでやっと入居することができます。
受取書にサインをしますので印鑑が必要になる場合がございますが、不動産屋から事前に指示がありますので指示に従いましょう。
まとめ
賃貸探しは遅くても1か月前から準備をしましょう。
内見・申込~契約、入居までおおよそ2週間かかります。
- 引っ越し1か月前
①解約通知書は提出期限(基本的に1か月前)があるのでそれ前までに提出しよう
②賃貸探しは、自分が希望する条件(最寄り駅、初期費用の支払い、家賃、詳細な設備)を決めよう
- 引っ越し3週間前:内見
- 希望する物件が有れば内見をしましょう。内見は住居者がいる土日昼間で行い防音性を確認しよう。
内見時の当日の持ち物(スマホ、メジャー、筆記用具、間取り図)
内見当日のチェックリストは下記のPDFを参考にしてください。
- 希望する物件が有れば内見をしましょう。内見は住居者がいる土日昼間で行い防音性を確認しよう。
- 引っ越し2週間前:申込・審査
内見し気に入った物件があれば申込をしましょう。申込をしたら大家・管理会社による審査となります。おおよそ3日~1週間で審査の結果連絡があります。
- 引っ越し1週間前:初期費用の支払い・契約手続き
初期費用の支払いは審査連絡があってから、5日間程度以内となります。
支払い後に契約書の手続きをします。
契約書は事前にPDFで貰い確認しときましょう。また、当日の持ち物は銀行印、認印、住民票、身分証明書、銀行口座となります。
- 引っ越し希望日:入居
契約が終わったら鍵を受け取って入居することができます。